主の日の祈り

主の日の礼拝にて

12/28礼拝にて

全能の父なる御神
 与えられた御子のゆえに今日もまた私どもに聞こえるように福音を語ってくださることを感謝致します。世の中はクリスマスを忘れ去ったように普段の暮らし、慌ただしい年の瀬へと進んでいますが、私どもはどうか今一度、主イエス・キリストが与えられていることのさいわいを深く味わうことができますように。今朝は、そのために主の食卓をも祝います。主イエス・キリストは、まさに肉の姿を取って、私どもが見、私どもが触れることができる方となってくださいました。み言葉を祝福し、パンとブドウ液が、私どもの内に生きておられる主イエス・キリストを力強くあらわしますように。本当のところ、私どもを作るのは、この恵み以外ではないことに改めて気づきますように。
 一年を過ごし、しばしば思いがけないことに出会いました。年のはじめには考えもしなかった心を抱えているという者もいます。愛する者を失い未だ癒えぬ悲しみと淋しさを抱えている者もおります。あなたの慰めが魂の深みにまで、静かにしかし確かに届きますように。
 年の初めに立てた計画の通りに過ごせたことを当たり前のように思わずに、感謝を献げていることができますように。私どもの心を強く捕らえるのは、むしろ、思い描いた計画とは違う現実です。どうぞ、そのような厳しい現実のなかで、あなたが御手を伸べていてくださることを十分に信じられない弱さがあるとすれば――いいえ、何度も不信仰に捕らえられ、思いわずらうなとあなたのお言葉を頂戴しなくてはならなかった私どもです。主よ、お助けください。懇ろに私どもに語りかけてください。信仰を取り戻させてくださるあなたのみ力を信じます。
この国を覚えてください。多くの災害がありました。この年の瀬に改めて淋しさや悲しみを深めている人々をあなたが特に覚えてください。私どももそうした方々のためにあなたのあわれみを求めます。また、この国が戦いを繰り返すことがありませんように、守ってください。特に政治に責任を負っている人々をあなたが顧みてください。
 未だ病にあえいでいる西アフリカの国々を覚えてください。力のある国々がその責任を果たすことができますように。世界各地の紛争に平和が来ますように。ふるさとを追われているキリスト者や信仰の自由もゆるされていないキリスト者たちの上に、特別な主の守りを与えてください。こうした世界のなかで、私どもははっきりと主の御声を聞き分けていることができますように。
主の御名によって祈ります。